プロパンガスのボンベやメーター調整器などは、4年に1回以上法律で定められた点検を受ける必要があります。
点検の際にどのような事項が点検され、ガス利用者はどんな準備をすればよいのでしょうか?
プロパンガスのガスボンベ、ガスメーター、ガス器具、吸排機、ホース、配管などは、4年に1回以上、法律によって定期的な点検が義務付けられています。
法律によって義務付けられているということは、点検を行わないと罰則の適用がありますから、点検を必ず行わなくてはならないということになります。
プロパンガスは爆発性のある危険物であり、プロパンガスによる事故は毎年100件以上起こっています。定期的に点検をしておかないと、大規模な爆発事故が起きたりしますので、十分に注意する必要があります。
国民生活センターにも、「点検を断ることはできないのか?」という質問がありますが、回答には「ガス会社と日程を調整し、点検や調査を必ず受けるようにしましょう。」との記載があります。(国民生活センターの記事はこちら⇒)
プロパンガスの点検は、ガス会社の委託を受けた保安センターなどの専門業者が行うので、ガス利用者の方は、自分で点検を行う必要はありません。
ただし、室内のガス器具、吸排機、警報器などの点検のために、保安センターの担当者が家の中に入る必要があるので、立合いは必要です。
点検にかかる時間は、20分程度です。
サラ―リーマンの方が、お仕事で、平日の日中の点検期日に立会えないという場合には、保安センターに連絡すれば、都合のよい期日に点検期日を変更してもらえます。
プロパンガスの点検は、ガス会社か委託を受けた点検業者が行うので、基本的に、ガスの利用者は、点検に関して、何もすることはありません。
ただ、いくら点検のためとはいえ、保安センターの担当者が人の家に勝手に入るわけには行かないので、点検期日に立ち会う必要はあります。保安センターの担当者から、ガス器具に関して簡単な質問をされることがありますので、その質問に答える必要がある場合もあります。
その他、キッチンやふろ場など、室内のガス機器のある場所に担当者が入りますので、その周辺の掃除をしておくといいでしょう。
ガスの法定点検の検査項目は以下のとおりです。
点検は保安センターの担当者がすべて行うので、利用者の方は、点検の内容を覚えておく必要はありませんが、参考までに記載させていただきました。
点検の中心は、ガスホースと警報器のチェック(場合によっては交換)です。
ガスの法定点検は、原則として、無料で行われます。より正確に言うと、点検費用は、毎月支払うガス料金の一部に含まれています。
法定点検の際に、交換の時期が来ていれば、点検の際に、機器を交換することもあります。原則として、配管やガス機器の交換に係る費用は、毎月のガス料金に含まれるので、点検の際に、料金が請求されるということはありません。
例外的に、ガス使用者の乱暴な仕様などによってガス機器の交換が必要になった場合、後で、ガス会社から交換にかかった費用を請求されることがあります。