空き家のプロパンガスは災害が起こると大変なのではずしておくことをおすすめします。
離れて住んでいた親が亡くなり、その親が住んでいた住宅に引き続き住む人がおらず、空き家となってしまうということがあります。
その空き家にプロパンガス設備が設置されていた場合、その取扱いはどのようになるのでしょうか。
空き家のプロパンガスは、ガス会社に連絡して使用停止の手続きを行い、ガスボンベも撤去してもらうことが基本です。
大規模な地震が起こった時、空き家のガスボンベがそのままになっていると、ガス漏れが起こったりして、大変危険です。
長期間空き家にする場合には、ガスボンベも外してもらうのが安全です。近頃は、頻繁に大規模な地震が起きますので、細心の注意を払うことが必要です。
使用期間によっては違約金の支払いがある場合もあります。
新築住宅にプロパンガス設備を設置する際、ガスボンベから給湯器やガスコンロまでの配管は、ガス会社が無料で設置するのが原則です。
ただし、厳密に言うと、配管にかかった費用は、毎月のガス料金に上乗せされて請求されます。使用期間が15年とか20年くらいになると、ガスの配管にかかった費用は、毎月のガス料金の上乗せ分の支払によって、ガス会社が完全に回収します。
しかし、使用期間が短い場合、まだ、ガス会社が配管設置費用の一部しか回収していません。
この段階で、使用停止してガスボンベを外してくださいというと、回収しきれないガス配管費用を違約金として請求される場合があります。
メーターを撤去しなくても、ガスボンベを外しておけば、ガス漏れの心配がないので、大地震が来ても大丈夫です。
空き家のプロパンガス設備には、ガスボンベやガス配管の他、メーターもあります。メーターは外した方が良いのかどうかということですが、メーターを外した場合、ガス配管設備を設置したガス会社がどこの会社なのか分からなくなります。
ガス会社がガス配管設備の費用をすべて回収している場合には、その設備をどこの会社が設置したかということは、分からなくてもよいでしょう。
しかし、ガス配管設備を設置した会社が、その費用の全てを回収していない場合には、メーターを撤去されて、どの会社がその設備を設置したのか分からなくなると困ります。
そういった理由で、空き家のガスメーターは、外さなくてもよいといえます。
訪問頻度によって、ガスの使用状況はかわります。電気や水道は契約しておいても、ガスは解約するという選択をする方もいます。
1か月に1回程度定期的に訪問し、1泊2日程度で寝泊まりする空き家であれば、ガスボンベを付けたままにする必要があるでしょう。
そのような場合には、セキュリティ会社や地域の不動産会社などが提供している空き家管理サービスを利用するとよいでしょう。
空き家管理サービスの申込みをしておけば、大きな地震や台風などが起こった場合でも、担当者が適切な対応をしてくれるはずです。月々数千円の料金で利用でき、草刈りや清掃などのオプションもあります。
こちらの記事に細かいことも記載してありますので参考にしてみてください。
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