プロパンガスは公共料金である都市ガスとは異なり、自由料金なので、価格交渉が可能です。価格交渉がまとまらない場合には、契約会社を変更することも可能です。
都市ガスの料金は公共料金なので、都市ガス各社が政府の認可を受けて決定します。よって、価格交渉の余地はなく、都市ガス会社が決めた料金をただ受入れるだけとなります。
一方、プロパンガスは自由料金なので、プロパンガス提供事業者が自由に決めることができ、価格交渉も可能です。多くのガス提供事業者から見積もりを取り、一番安い価額を提示したガス会社と契約するということもできます。
公共料金である都市ガスは、価格交渉によってガス料金を下げるということはできませんが、自由料金であるプロパンガスは、料金交渉や、契約事業者を選定することによって、ガス料金を引き下げることが可能です。
プロパンガス料金を大幅に引き下げるには、ガス会社を変更することが一番簡単な方法です。
現在のプロパンガス料金に不満がない場合は変える必要はありませんが、プロパンガス料金が高すぎると感じる場合には、プロパンガスは都市ガスと異なり自由契約・自由料金ですから、より安い料金でガスを提供する別の会社に契約を変更すれば、簡単に料金を下げられます。
ガス料金の見積サイトが存在します。このサイトに居住地域と、1か月あたりのガス使用量と、現在契約しているガス会社に支払ったガス料金を入力すると、現在のガス料金が高いか安いかと、ガス会社を変えた場合のガス料金が表示されます。
タイナビスイッチで料金自動診断をして安くなった例
例えば、秋田県にある住宅で、2017年4月分のガス使用量が5.6m3、現在契約しているガス会社に支払った同年4月分の料金を6,091円とした場合、このデータを見積サイトに入力すると、かなり高いと診断されます。
そしてガス会社を変更した場合、月額2,040円、年間24,480円節約できると表示されます。会社を変更した場合、同月の料金は4,051円となります。
(詳細は⇒https://www.tainavi-switch.com/feature/propane/akita/)
このようなサイトを利用して、より安くガスを提供するガス会社に契約を変更すれば、簡単に、ガス料金の大幅変更が可能になります。
エネピでガス会社を変更して安くなった例
エネピはプロパンガス料金シミュレーションがあるので、手軽に自分の家のガス代が高いのか、安いのか調べることができます。ここで調査したご家族は月4,500円ほどガス料金が安くなったそうです。
適正価格を継続してくれる
プロパンガス会社選びのポイントの1つ目は、適正価格を継続してくれる会社を選ぶということです。プロパンガス会社の中には、契約交渉で値段を下げても、契約締結後すぐに値上げをして、元の値段に戻してしまう会社があります。
原油価格の高騰などの正当な理由があれば仕方ありませんが、正当な理由がない場合には、契約時の適正価格を長期間維持してくれるガス会社と契約すべきです。
値上げの際にきちんと告知をしてくれる
プロパンガス会社の中には、値上げの際に消費者に告知をすると言う当たり前のことをしない会社が多くあります。
無予告で値上げをしてくると、消費者が適正料金が継続されているかどうかのチェックを行うことができなくなります。値上げの際には、きちんと予告してくるガス業者と契約するようにしたいものです。
メンテナンスや災害対策の充実している
ガス料金がいくら安くても、頻繁にガスボンベを空にする事業者や、ガス漏れを起こす事業者との契約を避けるべきであることは言うまでもありません。
ガスは危険なものですので、契約する会社は、メンテナンスや防災対策をしっかり行える事業者である必要があります。
\11社を管理人が調査しました/
プロパンガスが自由料金であるということは意外に知られていません。
公共料金である都市ガスと混同されているためかもしれませんが、電気や水道と同様に、住宅が所属する地域のプロパンガス業者が決まっていて、その業者が請求する料金を何の疑問も抱かず支払うものと多くの方が思っています。
消費者が文句を言わないことを言いことに、プロパンガス事業者の中には、料金を告知もなく値上げしたりするところもあります。
また、プロパンガス業界では、「他社の客は取らない」という暗黙のルールがあり、地域ごとに縄張りが存在し、全体的に料金が高く、都市ガスの1.5倍から2倍にもなると言われています。
実際には、プロパンガス事業者は自由に選択できるし、自由に変更できます。料金が高すぎる場合、別の会社と契約しますよといって、現在契約しているガス会社の契約を解除することもできます。
プロパンガス料金が自由料金だということは、もし自分が契約しているプロパンガス料金が高いと感じる場合、現在契約しているガス会社にガス料金を下げてくださいと言えます。
都市ガスであればガス料金は行政庁の認可を受けて決められているので、消費者がガス会社と交渉してガス料金を引き下げることはできません。
一方プロパンガス料金は自由料金で、消費者とガス会社の契約によって定まります。極端な話、料金をただにする契約でも当事者双方が合意すれば契約は成立します。
現実的には、各ガス会社で決められた価格表に基づいて料金を決めています。消費者が契約しているガス会社にプロパンガス料金を引き下げるように要求しても、「お客様だけ特別に安い価格でガス料金を供給するわけにはまいりません」と断られることでしょう。
結論として現在契約しているプロパンガス会社の料金が高すぎる場合、プロパンガス会社を別の会社に切り替えることで料金を引き下げることになると思います。
しかし、その前に現在契約しているガス会社と料金交渉を行い、もしその料金交渉でガス料金を引き下げることができれば、消費者ガス会社双方の利益になります。
消費者の方はプロパンガス会社を切り替える手続きが不要になりますし、ガス会社の方はお客さんが減るのを防ぐことができます。
プロパンガス料金が高すぎると感じる場合、消費者がプロパンガス会社と料金交渉をするという発想があってもよいでしょう。別に禁止されているわけでもないのですから。
持ち家にお住まいの方は料金交渉はスムーズにいきます。しかし、借家やアパートにお住まいの方は注意が必要です!
持ち家にお住まいの方が、契約するプロパンガス会社と料金交渉をするのは、それほど難しくないでしょう。
プロパンガス料金を下げる最も簡単・確実な方法は、より安い料金でガスを提供してくれるガス会社に、契約先を変えることですが、自分がオーナーなら、契約変更も簡単です。
一方、借家やアパートに居住されている方の場合、ガス会社と契約をしているのは大家なので、ガス料金を安くするための交渉は一筋縄では行きません。
プロパンガス会社と借家やアパートの大家は結託していることが多く、下手にガス料金のことを持ち出すと、大家が理由なく怒り出したりすることもあるようです。
従って、借家やアパートにお住まいの方が大家に対して、ガス会社とプロパンガス料金の料金引き下げ交渉を行ってくれと頼むときは、注意が必要です。
事前に十分な調査を行い、現在支払っているガス料金が相場より高い水準であることを、資料などを用いて説明し、大家を納得させなくてはなりません。
大家に、プロパンガスの料金を下げるために、ガス会社の変更を依頼するときも同様です。
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